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堀江たくみ

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陶磁

つくり手紹介

釉薬にアルミナとシャモットを混ぜることで得られる特有の風合いを技法とし、漫画やアニメなどに見られるキャラクターカルチャーをモチーフに作品の表面を装飾しています。その釉薬を使わないときは、漫画用のGペンを使って表面をただ落書きするように絵付けしたりもしています。「キャラクターにとってほどよい焼きものの居場所(表面)を成形や装飾技法から探る」が主な制作テーマです。

芸術作品を当時の様子を伺い知るためのツールにするとしたら、人間の寿命よりはるかに長く残ってしまう陶芸というのは、むしろ誤解を発生させる可能性の方が高いのではないか、と思います。表面が細かく立体的に装飾された縄文土器を、祭礼時のみに使う道具と捉えるか、日常雑器として捉えるかで、想像される縄文時代が大きく異なった光景になってしまうように、僕が表面に描いたキャラクターたちが長い年月の先で歴史家の想像力によって思わぬ「現代の様子」を描かせてしまうかもしれない。何千年も経った世界、キャラ文化が変遷しまくった先で見られる僕の描いたキャラクター達は、これが当時の人類の姿の特徴だ!などと、もしかしたら言われたりするのでしょうか。さすがにそこまでは無いとは思うけど、自分が死んだ後の世界のことだし、それくらい自由に妄想してる方が楽しいです。

経歴経歴

1988年 大阪府守口市に生まれる
2010年 近畿大学文芸学部芸術学科造形芸術専攻 卒業
2012年 金沢美術工芸大学修士課程美術工芸研究科 修了
2012~2016年 近畿大学文芸学部芸術学科非常勤助手として勤務、2013年頃から現在の作風になっていく。
2015年 藤城嘘企画 カオス*ラウンジ7「穏やかじゃない」(ビリケンギャラリー/東京)
2016年 個展「viewpoint」(オソブランコギャラリー/大阪)
2017年 陶芸家の四井雄大に誘われ金沢でシェアハウスを始める。
2018年 個展「いつだって僕ら曖昧で、静かすぎて眠れない」(中央本線画廊/東京)
2018年 杉本憲相、堀江たくみ、宮下サトシ三人展「わたしはお皿に落書きをしません。」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ/東京)
2019年 堀江たくみ、四井雄大二人企画「堀江たくみと四井雄大の展でのふるまい」(あをば荘/東京)
2020年 藤城嘘企画 「カオス*ラウンジXI キャラクターオルガナイズ」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ/東京)

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