九谷磁土を原料に絞った、高台を中心に拡がるイメージでロクロ成形した器に装飾を施した作品です。紋様のイメージは古九谷からの石畳をベースに、昔からの九谷素材を現代に伝えることを考えました。ラテックスを用いたマスキング技法により、洋絵具を用いた装飾と上絵焼成を何度もおこない、グラデーションを表現しています。その後、銀泥にて銀彩を施し、ベースとなる絵具の層と銀の焼成による変化で溶け込む金属焼成を目指しました。伝統を大切にしながらの「今」の九谷焼になればと思います。
制作年 2021年
材質・素材 磁土
主な技法 ロクロ成形、上絵付、銀彩