能登半島地震で被災し、やむなく輪島を離れることになった後輩から譲ってもらった仕掛りのお椀を、全国の漆関係者から譲り受けた道具を使って完成させたお椀。
輪島で下地を施し、横浜・BankART Stationにて開催された企画展「奥能登アートクラフト」会場に塗師風呂を持ち込み、現地で上塗り、蒔絵実演をして仕上げました。
朱で塗って乾かした後透漆を塗る朱溜塗という塗り方で、飴色の奥に朱色が透けて見える仕上げです。時間が経つ毎に漆が締まり、明るい色になっていきます。
蒔絵は、この展示でデザインチーム・ヤング荘のメンバーが描いた能登の絵を付けました。