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太田翔平

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漆芸

つくり手紹介

(前略)心理的仮面であるペルソナはいわば瘡蓋であり、自我を守る機能に注目すると、鎧や外殻のようであるとも言える。それを形象化するにあたっては造形的な硬度が必要である。(中略)また、ペルソナの存在は、自我が社会側に見せていない闇の側面の存在を逆説的に認識させ、自我の成長と統合を助けるものであり、現代社会においては同時にそのペルソナの装着すら厭う者たち―伊達マスク症候群の存在が顕著になり始めた。それらの症例を端緒に、ソーシャル・ネットワークや匿名掲示板でのコミュニケーションの在り方について検証し、リアル・コミュニケーションとバーチャル・コミュニケーションの両面から現代社会におけるダークサイドを炙り出すことで、造形的側面と時代的側面の双方から「仮面的なるもの」について探求する。(後略)

 

脱乾漆技法による仮面「的」な造形作品を制作しています。仮面を研究する中でユングの「ペルソナ」を心的外傷痕=瘡蓋と捉え、漆液が本来ウルシノキの傷を覆って硬化する物質であることから表現と素材の結びつきを感じ、漆によって象られる仮面的なるものを探求し続けています。

経歴経歴

2011 金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科 卒業
2013 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科工芸専攻修士課程 修了
2013 「源・流」大漆世界 (中国・武漢市/湖北省美術館)
2015 グループ展「濫觴〜巧術其之陸」 (金沢/GalleryTEN)
2018 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科美術工芸専攻博士後期課程 修了
2016 個展 Shohei Ohta solo exhibition (金沢/GalleryTEN)
2016 個展 “Persona” Shohei Ohta solo exhibition (東京/Radium-Röntgenwerke)
2018 GEN-SCH-AN / 玄趣庵 (東京/Radium-Röntgenwerke)
2018 漆表現の現在vol.1 (東京/日本橋高島屋 美術画廊X)
2018 《智者創物》国際漆芸展 (中国・南昌市/江西省美術館)
2019 湖北国際漆芸トリエンナーレ (中国・武漢市/湖北省美術館)