ジュエリーのデザインと細工の仕事に六年間携わってきました。

金沢で工房を始めて五年ほどたったころ、幸いにも加沢 美照 先生より加賀象嵌を教えていただける機会に恵まれました。

加賀象嵌に向き合うことで、金属を扱う仕事の基本が確実に身に付いてきたと思います。また、加賀象嵌の特徴である豊富なグレースケールは、作品の幅を広げてくれます。製作したアクセサリーにも、他とは違った絵画の様な表現が可能になりました。

今は、自分らしい表現を模索中です。西洋アンティーク風の模様や、高肉象嵌を利用したレリーフ状の人物の製作など、他に見ることのない自分らしい作品に、取り組んでいます。