TITLE

Bone Flower

CREATOR

奈良祐希

寸法H240 W430 D430

陶磁

「設計」の陶芸
物事を考えるとき、それらを取り巻く「境界」について思い巡らします。言い換えれば、ある事象の微妙なる「あいだ」を探すという行為です。建築と陶芸、デジタルとアナログ、内と外、人工と自然、混沌と秩序それらは、0と1、または白と黒のように明確に区別されるものではなくて、むしろ、それらの間には、無数の分数、無限の色彩や階調のグラデーションが広がっています。1本の線で分けることをやめてみると、その境界の中に今まで密かに隠れていた様々な場所が湧き上がってきます。無限大の「あいだ」の中で、紡樫い格闘しながら自分の場所を見つけていく。一筋縄でいかないその冒険が、人生そのもののようで、無性に楽しいです。

第80回記念金沢市工芸展 世界工芸都市宣言記念賞