本作は力強さと自然さを兼ね備えた表現を模索する為に制作したものである。
流動的な表面のテクスチャーを前面に押し出すように、粒の単位を大きくし荒々しく残した。
全体の形状も作為的でなく、より素材が生み出す自然な形状を目指し、ワックス原型の段階で一度作った形を壊したり長期間放置することで歪ませた。
その過程で生まれた亀裂や歪みや穴、荒々しく削り取られた周囲の稜線を敢えて整えず、残す事でより力強さを与えた。
結果、大地のような大らかさを持った作品に仕上がった。
第82回金沢市工芸展 私の選んだ賞