2026.10.30
熊本を拠点に活動する象眼師・伊藤恵美子と、金沢を拠点に活動する金箔ジュエリー作家・木和田里美による二人展「東洋×西洋 伝統工芸の融合 ― 鉄と絹、ふたつの金の物語。」を、2026年 10月30日(金)から11月1日(日)まで、金沢市南町の「金箔ジュエリーGold-Knot(ゴールド・ノット)」で開催します。
本展では、日本とヨーロッパの伝統工芸を融合し、独自のアクセサリーを生み出す二人の作品を紹介します。鉄に金を象眼する技法と、絹糸のレースに金箔を施す技法。素材も表現方法も異なる二人に共通するのは、受け継がれてきた伝統工芸の技に新たな発想を取り入れ、現代の装いへとつなげようとする姿勢です。
また、熊本と石川という、ともに震災を経験した地域を拠点とする二人が、互いを励まし合う中で育んだ絆も、今回の二人展の開催につながっています。
会場には、二人が制作したペンダントやネックレス、ブローチなどの作品が展示されるほか、二人のコラボレーションによるペンダントも初お目見えとなります。
東洋と西洋 二つの伝統工芸が出会う
伊藤恵美子が手がける「Damasquinador〈ダマスキナドール〉」は、熊本の伝統工芸「肥後象眼」とスペインの伝統工芸「ダマスキナード」を融合したアクセサリーです。鉄の表面に金や銀を象眼する繊細な技法によって、日本の美意識とヨーロッパの装飾文化を掛け合わせ、独自の作品世界を表現しています。
一方、木和田里美が手がける「金箔ジュエリーGold-Knot」は、金沢の伝統工芸「金沢箔」とヨーロッパ発祥の「タティングレース」を融合したアクセサリーです。絹糸で一つひとつ手編みしたレースに金箔を施す独自の技術によって、繊細で軽やかなジュエリーを生み出しています。
重厚な鉄に金を刻む象眼と、柔らかな絹糸に金箔をまとわせるジュエリー。対照的な素材と技法が生み出す二つの作品世界には、伝統工芸を現代のファッションへと発展させる、新しいものづくりの可能性が広がっています。
震災を経て創作を続けてきた二人の絆
2024年1月に能登半島地震が発生し、2026年7月には熊本が10年前に続いて再び大きな地震に見舞われました。この「令和8年熊本地震」が発生したとき、伊藤と木和田は、東京都内で開催される展示会場の隣り合うブースで出展準備にあたっていました。
突然の地震の知らせに、熊本の状況を案じながら、互いに声を掛け合い、励まし合った二人。震災を経験した地域で創作活動を続けるという共通の境遇もあり、この出来事は二人の交流をさらに深めるきっかけとなりました。それぞれの地域に根差した伝統工芸を大切にしながら、新しい表現に挑み続ける二人。今回の二人展は、作品づくりへの共通の思いと、互いを支え合う中で育まれた絆によって実現しました。
伝統工芸を、日常に身につける
伝統工芸は、受け継ぐだけでなく、時代に合わせて新たな価値を生み出すことで、その可能性を広げていきます。本展では、東洋と西洋の伝統工芸の技が融合したアクセサリーを通して、手仕事の美しさと、工芸を日常のファッションに取り入れる楽しさを提案します。
熊本と金沢。二つの地域から生まれた金の輝きと、ものづくりを通じて結ばれた二人の絆を、ぜひ会場でご覧ください。
開催概要
・展覧会名:「東洋×西洋 伝統工芸の融合」 ~鉄と絹、ふたつの金の物語~
伊藤恵美子 × 木和田里美 二人展
・主催:株式会社エイチツーオー
・会期/開場時間:2026年10月30日(金)~11月1日(日) 11:00~18:00
・会場:金箔ジュエリーGold-Knot(ゴールド・ノット) 石川県金沢市南町5番6号
・出展作家:伊藤恵美子(Damasquinador〈ダマスキナドール〉/熊本)
木和田里美(金箔ジュエリーGold-Knot/石川)
・入場料 :無料
出展作家紹介
・伊藤恵美子(いとう・えみこ)
Damasquinador〈ダマスキナドール〉-emico ITO-
熊本を拠点に活動する象眼師。熊本県玉名市出身。日本の肥後象眼とスペインのダマスキナードを融合し、鉄に金や銀を象眼する伝統技法を生かしたアクセサリーを制作。東洋と西洋の美意識が交差する独自の作品を発表している。
・木和田里美(きわだ・さとみ)
金箔ジュエリーGold-Knot(ゴールド・ノット)
金沢を拠点に活動するジュエリー作家・デザイナー。富山県氷見市出身。金沢箔とヨーロッパ発祥の手編みレースを融合し、絹糸のレースに金箔を施す独自の技術によってアクセサリーを制作。「伝統工芸を日常に身につける」をコンセプトに新たな工芸を発信している。

